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タイの伝統マッサージが足にこだわるわけ!
2000年10月にNHKの「元気!地球発タイ・微笑みの国にマッサージの極意を見た」という番組でタイの伝統マッサージが特集されましたが、この中で行われた興味深い実験がありますので、紹介いたします。テーマは「タイの伝統マッサージが足にこだわるわけ!」です。足のマッサージと肩のマッサージを同じ時間で、どれだけ肉体に変化が生じたのかを医療機器で計測して比較するという実験です。被験者は前の晩に徹夜をして疲れています。血行が悪くなっているために血圧が通 常よりも高くなっていて、皮膚の表面温度が下がっている状態です。まずヌアボーラン手法により、足(足裏〜脚の付け根部分)のマッサージを30分間行いました。すると足だけではなく、上半身全体の温度の上昇が見られました。また施術後には血圧が正常値にまで下がっていました。次に肩のマッサージを行いましたが、肩の温度がわずかに上昇しただけで大きな変化はみられませんでした。つまり、ヌアボーランに多く登場する足のマッサージは、その部分の筋肉をもみほぐすだけでなく、全身の他の部分にも、良い効果 をもたらすことが、科学的に立証されたわけです。
足の筋肉のヒ・ミ・ツ
足のマッサージのポイントが足の筋肉のポイントと一致していることもわかりました。足の筋肉の中でも大腿四頭筋と呼ばれる太ももの前面 にある大きな筋肉を特にマッサージしたのです。それでは足の筋肉には、どんな秘密があるのでしょうか? ではその前に解剖学的な見地から身体の構造をちょっとだけのぞいてみることにしましょう。人間には自律神経という神経が全身に網の目のように張り巡らされているのです。この自律神経というのは内蔵や血液、ホルモン、免疫をつかさどっている神経で、自分の意志ではコントロール不可能なのです。手足の筋肉などは自分の意志によるものですが、これををコントロールするのは他の神経系なのです。身体が弱っていると、この自律神経の動きも緩慢になるのです。自律神経が正常に機能しないとどうなるのでしょう?まず内蔵ですが、何かを食べても胃腸が正常に動かないとしましょう。そうすると食物の栄養も吸収されなくなってしまいます。胃腸もさらに悪化するという悪循環に陥ります。次にホルモンですが、たとえば女性ホルモンのバランスが崩れると生理不順を招いてしまいます。そして、免疫力が低下すると風邪をひきやすくなってしまいます。このように自律神経は肉体にとって非常に大切な役割を担っているわけです。先ほどの実験では、足のマッサージによって自律神経が正常化されたと解釈できるわけです。
足は脳のスイッチ!?
では、足の大きな筋肉をマッサージすることで、自律神経がコントロールできるのでしょうか?足の大きな筋肉には、自律神経が脳にある自律神経の中枢に働きかけるための特殊なスイッチがいくつもあるのです。特に足には腕の3倍ものスイッチが、何種類も存在しているのです。実験ではマッサージがスイッチに刺激を与え、それが信号となって脳に送られたというわけです。足は脳のスイッチだったのです。これがタイの伝統マッサージ・ヌアボーランが足にこだわる理由だったのです。
「いたきもちいい」
ただし注意点ですが、このスイッチを入れるためには、あくまでも「適度な刺激」がポイントになります。強すぎても弱すぎてもいけません。痛すぎても脳はそれをストレスとして理解してしまいますし、刺激が弱すぎても脳はこれを理解できないのです。適度な刺激というのは、いわゆる「いたきもちいい」刺激なのです。
タイ古式マッサージ「ヌアボーラン」の効能
タイ古式マッサージ「ヌアボーラン」の効能は、体の凝りや疲れを癒すだけではありません!タイの衛生省の掲げるヌアボーランの効能は、高血圧、冷え性、便秘、アレルギー、頭痛、糖尿病、生理不順、風邪の予防、低血圧、食欲不振、ぜんそく、貧血など、60種類以上にもなります。最近では、このマッサージが病気の治療法として、大学病院などで取り入れられるようになりました。また、タイ・トラディショナルマッサージは、小学校の道徳の時間にも指導されるなど、タイの伝統文化のひとつとして国をあげて推進されている伝統文化なのです。
| 器官系 | 胃弱・慢性胃炎・便秘・下痢・食欲不振・体力増強・老化防止・風邪の予防・高血圧・低血圧・貧血・血行障害・冷え性・生理不順・不妊症・ぜんそく・アレルギー |
| 体の凝り、疲れや痛み | 筋肉痛・腰痛・肩こり・眼精疲労・首や背中の凝り・リウマチ・膝の痛み・足のつり・足の疲れ凝り・疲れによる全身のだるさ |
| 美容系 | 肥満防止・太りすぎ・お腹を引っ込める・腹部の贅肉をとる・ウエストラインを美しくする ・足のむくみをとる・脚の線を美しくする・ 肌の新陳代謝促進・しわの減少 |
| 精神系 | 不眠症・ヒステリー・興奮を静める・イライラの解放 |
リフレクソロジー(フットマッサージ)の効能
20世紀のはじめ、ドイツのフィッツゲラルド医師がけがをした自分の手の指を揉んでいたところ、 刺激の与えていない同じ側の足指が温かくなってきたことに気づきました。 そして全身が鏡を映すように互いに影響し、反映しあう“反射区”であることを発見したのです。 足の裏や甲には、自律神経など全身をコントロールする神経が集中しています。 この足の裏と甲の反射区を刺激することで体調を整え、自分自身の力で健康を維持させるのがリフレクソロジーなのです。 血液の循環が悪くなると、疲労がたまり体調は次第に狂ってきます。足が第二の心臓と呼ばれるのは、筋肉の3分の2は足にあって、心臓から送り出された血液を再び心臓へ送り返すポンプの役割を果 たしているからなのです。 通常でも、足の部分の血圧は上半身の血圧の10分の1程度しかありませんから、心臓からいちばん遠い足には、血液がうまく循環していません。つまり、足に老廃物が貯まっているのは、当たり前の話なのです。 リフレクソロジーでは、足の裏をマッサージする事で筋肉、血管、神経を刺激し、血液の循環を促します。そうすることで、老廃物も一緒に洗い流され、きれいな血液によって酸素も補給されるわけです。体の内側からきれいになるというのはそういうしくみになっていたのです。
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